骨粗しょう症
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症とは、骨の強度が低下して、ちょっとしたことでも骨折しやすくなる病気です。
骨粗しょう症になると、骨の中がスカスカになってもろくなり、腰が曲がったり、背中や腰の痛みを感じるようになります。
些細なことでも骨折するため、転倒などで足の付け根の骨を折ると、歩行困難となり寝たきりとなってしまい、認知症などのリスクも増加します。
正常な腰椎
腰椎圧迫骨折後
骨粗しょう症の原因とは?
人間の体には、古い骨を壊す細胞と、新しい骨を作る細胞があります。何らかの原因でそれらの働きに異常が起こると、骨はどんどん弱っていき、骨粗しょう症になってしまいます。
骨粗しょう症になりやすい人とは?
- 50代以降の女性は要注意。
- 65才以降の男性。
- 食生活が乱れていたり、運動不足の若い方
特に、女性は閉経すると、骨量が急速に減少し、骨粗しょう症になる人が増えます。これは、閉経によって、骨のカルシウム量の減少を抑える働きをしている女性ホルモンが、著しく減少してしまう為によるものです。もちろん男性も油断できませんし、最近は若い方でも食生活の乱れや運動不足のため、骨粗しょう症予備軍が増えています。
骨粗しょう症セルフチェック
自覚症状のあまりない骨粗しょう症をご自身で意識されるきっかけとして、セルフチェックリストをご用意しました。チェック項目が多いほど、骨粗しょう症の可能性があるので要注意です。
- 50歳以上の女性
- 運動不足の方
- 閉経後の方
- 痩せている方
- お酒を飲む機会が多い方
- 喫煙している方
- 血縁者に骨粗しょう症患者さんがいる方
- カフェインをよく取る方
- 過去に骨折したことがある方
- 関節リウマチや糖尿病、腎臓病の方
- 若い時から身長が4cm以上低くなっている方
- ステロイドを服用していた方
当てはまる項目の多い方は、一度検査を受けてみることをお勧めします。
骨粗しょう症の検査の流れ
骨粗しょう症の検査の流れをご紹介します。検査の内容は医師の判断により変更になる場合がございます。
1来院
骨粗しょう症検査をご希望の患者さまは、受付にてお申し出ください。
ご予約は不要です。
2医師による診察
医師による診察を行います。体調や心配に思っていることなどについて、お聞かせください。丁寧な診察と説明を心がけています。
3骨密度の測定
腰椎と大腿骨の骨密度の測定を行います。当院では、DXA法と呼ばれる大学病院などでも行われている検査を行います。
DXA法の中には、手首で行う方法もありますが治療の効果判定をするには不向きな検査です。
•DXA法
台の上に横たわっていただき、微量のX線で骨密度を測定します。
腰椎や大腿骨(股関節)で検査を行うため、精密な結果を得ることができます。
一般的によく行われている手の骨のX線検査(MD法)や、かかとの骨に超音波を当てて骨密度を測定する検査法は、精度が低いといわれております。
4腰椎のレントゲン検査
さまざまな角度から腰椎を撮影し、圧迫骨折の有無や脊椎の変形がどの程度進んでいるかを調べます。
5医師による結果のご説明
DXA法やレントゲン検査などの結果をその場でご説明します。
骨粗しょう症が疑われる場合は、尿検査のキットをお渡ししますので、次回尿をお持ちください(起床時の尿を利用のため当日は検査できません)
•尿検査
骨吸収マーカーという「骨を壊している状態を調べる」検査です。
これを行うことで、骨の壊され方だけでなく、服薬した薬の効果を調べることができます。
薬を一定期間服用した後、再検査(尿)をすることで、どの程度骨が壊されなくなっているかをチェックすることができます。
•血液検査
必要に応じて、血液検査を受けていただく場合もございます。
骨形成マーカーという「骨を作っている状態を調べる」検査です。
※これらの検査は精密検査で一週間程度かかります
6会計~帰宅
お会計が完了しましたら、そのままお帰りいただけます。
7効果測定
これらの検査結果をふまえて生活指導や適切な投薬を開始します。治療効果の判定のため4ヵ月に1度DXA法で骨密度を検査、骨吸収マーカー(尿検査)の測定を行い服薬前と比べて「骨を壊している状態」の改善を確認いたします。圧迫骨折や脊椎変形の進行の有無の確認のため年に1回腰椎レントゲン検査を行います。
午前/9:00〜12:30
午後/15:00〜19:00
※リハビリ受付時間
午前 9:00~12:15
午後 15:00~19:00
※ 臨時休診については、
お知らせをご覧ください。
〒142-0043
東京都品川区二葉2-21-1